皆さんからお問合せで1番多いのが「はちみつが白く固まった」どうしたらいいのか?というお問合せ、そこで皆さんにご説明するのが、はちみつの湯煎(ゆせん)のやり方です。湯煎(ゆせん)してください。と言っても現代人で湯煎(ゆせん)って多分することもなく、今回ははちみつの湯煎(ゆせん)の正しい方法をお教えしたいと思います。これではちみつが白く固まってももう安心です。
はちみつが固まる原因
はちみつの湯煎(ゆせん)の方法を知る前に、そもそもなぜ【はちみつは白く固まるのか?】という疑問にお答えしましょう。
はちみつ主成分は糖、その糖はブドウ糖と果糖という単糖類にわかれている。ブドウ糖は温度変化により結晶化(白いざらざら)をおこし経時変化する性質を持っています。そのため気温の変化や振動などにより、はちみつ中のブドウ糖の成分が白く固まることになります。
固まるはちみつと固まりづらいはちみつの違い
上記でも記載した通り、はちみつが白く固まる原因ははちみつ中のブドウ糖によるところが大きく、固まるはちみつと固まりづらいはちみつの違いは、はちみつのブドウ糖の含有量に関係します。ブドウ糖の含有量がおおいはちみつは、白く固まりやすくい。逆にブドウ糖の含有量が少ない(果糖の含有量がおおい)はちみつは、白く固まりにくい。傾向があります。
固まったはちみつの戻し方
では、冬場などに実際おこってしまう白く固まったはちみつの戻し方を解説します。
湯煎(ゆせん)
皆さん湯煎(ゆせん)という言葉は聞いたことがありますか?言葉は知ってるけど実際はどのようなするのか?知らない方がほとんどかもしれません。
湯煎(ゆせん)とは、容器や保存袋に入れた食材を、温めたお湯の中で間接的に加熱します。直接加熱しないので、食材を焦がすことなく、なめらかに均一に溶かすことができます。
湯煎に必要なもの
湯煎にご準備いただくものは、1.容器や保存袋が十分に入るお鍋 2.容器のなかをかき混ぜられるお箸やスプーンなど
湯煎の手順
お鍋を使った、基本的な湯煎の方法をご紹介します。
湯煎をするときに重要な温度についても確認しておきましょう。お湯をはったお鍋に、はちみつの容器を蓋を開けた状態で湯煎するのが一般的な方法です。工程は簡単ですが、はちみつの温度が高くなりすぎないことに注意が必要です。
目安としてははちみつの温度が60℃を超えない
ように湯煎してください。
買われたはちみつによって白く固まっている部分はまちまち、ビンの底だけ白く固まっている場合もあれば、ビンの中央部分まで白く固まっている場合もあります。
また、お花の種類によっても白い固まりの固さもバラバラ、やわらかく固まっているものもあれば、固く固まっているものもあります。白く完全に溶ける目安時間は、30分~45分くらいだと思います。
参考までに湯煎の動画をご覧ください。
湯煎は繰り返しても大丈夫?
はちみつを湯煎(ゆせん)して、元の透明の液体に一度戻してもはちみつの性質上、また時間が経てば白く固まってきます。その場合は上記に記載した要領で湯煎(ゆせん)を行ってください。温度を守っていただければ何回でも湯煎を繰り返してもはちみつの品質が劣化することはありません。
はちみつの結晶化を防ぐ方法
はちみつが白く固まる(結晶化)を防ぐ方法があるか?と言えば正直不可能です。完璧に結晶化を防ぐ方法はありません。しかし遅らす方法ならありますのでご説明します。
1、冷蔵庫の野菜室ではちみつを保管
はちみつが白く固まる原因は、気温の変化であるお話はしたと思います。冷蔵庫にある野菜室は、1年中一定な温度のため普通に保管するよりはちみつが白く固まることが遅くなります。
2、すくうスプーンなどをしっかり洗ってから乾かしたものを使用する
濡れたスプーンなどではちみつを直接すくうなどすると結晶化がはやまる原因になります。
まとめ
はちみつは早晩(そうばん)白く固まる性質を持っています。よってそれを防ぐことは困難ですが、はちみつを湯煎(ゆせん)して頂くことで、はちみつの品質は変わることなく永遠に使用しつづけられる食品である。ということも事実です。湯煎はめんどくさいというお声も聞きますが、現代の食品ロスの観点からも貴重な資源を最後まで使いきっていただきたいと思います。
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