はちみつの効果
はちみつは、微量ですがビタミンやミネラル、アミノ酸、さまざまな酵素といった栄養素が含まれています。歴史も大変古く、紀元前2000年のスペインの洞窟の壁画に、はちみつを集める女性の姿が描かれたています。 日本では日本書紀に、養蜂を試みたが上手くいかなかった、という記録があり、江戸時代後半に入ると養蜂が本格的に行われるようになり、明治時代後半には西洋ミツバチが輸入されて日本の近代養蜂が始まりました。
バランスのよい栄養
はちみつの約80%は糖分で、残りの約20%が水分です。80%を占めるブドウ糖と果糖は、単糖類で消化吸収が早い糖です。一般に、摂取された糖類は単糖類(ブドウ糖や果糖)に分解されて体内に吸収されますが、はちみつに含まれる糖類はミツバチが花の蜜を体内の酵素で分解したものなので、すでにブドウ糖と果糖の形に分解されています。そのため、消化吸収に手間がかからず、すぐに体のエネルギー源になります。 さらに微量ですが、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素など栄養成分がバランスよく含まれており、腸内環境を整えるグルコン酸やオリゴ糖も微量に含まれています。
菌の死活作用と保存性
はちみつは80%という高い糖度を保っているため、細菌が繁殖できにくい環境となります。ブドウ糖由来のグルコン酸・過酸化水素が含まれていることもその要因です。グルコースオキシターゼという酵素が、水が加わるとさらに過酸化水素が発生します。そのため殺菌作用を発揮します。 また、糖度が高いことも殺菌・抗菌作用の助けになります。浸透圧現象によって、細菌の水分を奪ってしまうので、細菌が活動できません。このことから、はちみつは腐りにくいと言われています。ただし、殺菌作用があってもボツリヌス菌の芽胞だけは生きているので、1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
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はちみつの種類|自分に合う商品の選び方
はちみつは蜜源の花、つまりどんな花から採れたかでその種類が分けられます。アカシアの花の蜜からはアカシア蜜、レンゲの花からのものはレンゲ蜜という具合です。
花の種類によって特徴もさまざまで、さわやかな味、まろやかな甘味の違いや色など味の違い、酸味の強弱、また結晶しやすい、しにくいなど個性も豊かです。紅茶にはさわやかなオレンジ蜜を、お料理にはコクのあるレンゲ蜜をというように、それぞれの味わいを使い分けてみるのも楽しいものです。
採取する花ごとにはちみつの種類を解説します。自分に合うはちみつの選び方も紹介するため、おいしいはちみつを買いたい方はぜひ参考にしてください。
参考まで自分がどの蜂蜜が合うか診断ください。
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単花蜜(たんかみつ)と百花蜜(ひゃっかみつ)
ミツバチを育て、ミツバチが蜜を集めてきた後に、巣箱から巣板を取り出し、遠心分離機にかけて蜜を取り出したものがはちみつです。何も加えず、ミツバチが集めてきたものだけ・・・正真正銘の自然食品ですね。 ミツバチが集めてくる蜜のもととなる花により、はちみつの色や香り、味が異なり、はちみつの種類が決まります。まずは大きく単花蜜と百花蜜の2種に分けられます。
単花蜜(たんかみつ)の特徴
蜜量の多い西洋ミツバチが、8の字ダンスを踊り1種類の花から集中して集めた蜜です。採蜜した時期や地域によって味や香りは微妙に異なりますが、花蜜ごとにおおむね安定した味わいとなります。花ごとに風味が異なるので、使い方に合わせたり、自分の好みを探したりしてみるのもいいですね。
百花蜜(ひゃっかみつ)の特徴
蜜源などがばらけてしまうことにより複数種類の花の蜜が混ざったものです。日本のような国土が狭いところでは、どうしても花の蜜が混ざることが多いです。
単花蜜の種類
単花蜜のいろいろは、こちらの表にまとまっているのでご参考にしてください。https://www.matsujiro.shop/index.php/user_data/honey
アカシア/レンゲ/クローバー/オレンジ/レモン/ミント/ラベンダー/ローズマリー/ラズベリー/セージ/ブラックベリー/サフラワー/そば/マヌカなどなど
アカシア蜜(日本・ハンガリー)
アカシアはちみつといえばハンガリーといわれるほど、人気の高いハンガリー産のはちみつ。さらっとしたクセのない味わいで、さまざまな料理に合わせられます。本格的なはちみつが初めての方は、ぜひこちらをチョイスしてみてくださいね。
日本国内ではアカシア花はちみつは、レンゲ花はちみつと並ぶ日本の代表的なはちみつです。主に、長野県や群馬県の山間部、北海道や東北などの寒冷地を原産地としています。
パン、ヨーグルト、ミルク、ホットケーキはもちろんの事、クセが少ないのでお料理やお菓子作りのお砂糖代わりにぴったりです。
人気のマヌカハニー
「マヌカハニー」といえば聞きなじみがある方も多いかもしれません。原産国はニュージーランド。ニュージーランドでは、マヌカハニーが古くから健康維持に役立てられてきました。最近では高級品として取り扱われています。
マヌカハニーとは何?|効果効能や選び方など解説
クリーミーなハチミツで、濃厚かつ独特の味わいが特徴。照り焼きソースやカレーのかくし味などにおすすめです。健康面を気になさる方に人気のはちみつです。ヨーグルト、濃い目の料理やソースの隠し味
おすすめ!マヌカハニーの食べ方|マヌカはちみつを解説
コーヒー蜜
コーヒーの木に咲く白い花から採れるはちみつ。コーヒーの花は開花期間がとても短いため、その花から採取するはちみつはとても貴重です。
コーヒーのような濃いめの色が特徴で、わずかな酸味と苦味が感じられます。やさしい甘さで、コーヒーやパンケーキなどに合わせてもおいしくいただけます。
コーヒー花はちみつの特徴は、コーヒー特有の香りや味がほのかに感じられることです。アイスコーヒーにコーヒー花はちみつをシロップ代わりとして入れると、最高のマリアージュを楽しめるでしょう。
レモン蜜(シトラス)
ほのかな酸味とさわやかな甘さ。なめらかな食感が特徴です。チーズやヨーグルト、又、クセが少ないのでお料理全般にも良く合います。
アイスでもホットでも最適!はちみつレモン漬け作り方や日持ち|人気のはちみつ専門店が教えるレシピ
はちみつの選び方
種類が多く、どれを買おうか迷ってしまうことも多いはちみつ。おいしいはちみつに出会うために、以下のことを気に留めてみてください。
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おいしいはちみつの選び方
はちみつは、各種ブランドやメーカーから発売されています。たくさんの種類があるため、おいしいはちみつを探したくても、どれを選べばよいか迷ってしまう方もいるでしょう。 その際は、「原産地名・原料名・採蜜花名」「養蜂場」「純粋はちみつ」に着目すると、自分に適したおいしいはちみつを選ぶことができます。
純粋はちみつを選ぶ
日本ではちみつの表記で流通しているものは、大きく分けると純粋はちみつ、精製はちみつ、加糖はちみつの3種類です。純粋はちみつは、一切加工されていない天然のはちみつ。精製はちみつは、はちみつから色や匂いを取り除いたものになります。加糖はちみつは、純粋はちみつに水飴などを加えたものです。はちみつ本来の味や香りを楽しむなら、ラベルを確認して、ぜひ純粋はちみつを選んでください。
花のイメージだけで選ばない
たとえば、そばの花は白くて可愛らしい花ですが、その見た目と裏腹に黒蜜のような色と濃厚で独特な香りと味があります。ネットなどで買って「思ったのと違う……」とならないように、最初はお店でちゃんと色を見て、できれば専門店で試食するといいかもしれません。
初めての単花蜜ならなじみのある名前のものを
単花蜜を買うのは初めてで何もわからない、そんな時はなじみのある名前のものをおすすめします。れんげ蜜やアカシア蜜が日本ではもっともポビュラーです。 そこからちょっと冒険したいという方には、みかんやさくらんぼ、りんご、ブルーベリーなど果実系がおすすめ。果実系のはちみつは、たとえばみかんやさくらんぼならほのかな酸味があったり、リンゴはフルーティな味わいがあったりなど、その果実のイメージに通ずるものがあるので親しみやすいですよ。
はちみつはあまり熱を加えずに
そこまで熱を加えることはないと思いますが、はちみつを60度以上に加熱すると、香りや風味が飛んでしまったりすることがあります。
養蜂場などが明記されている
やはりその道のプロで買うのが間違いないでしょう。日本では100年以上養蜂業を営んでいるお店が多数あります。ぜひ探してお話きいてみてください。
ハチミツ安全な国|国産・海外産との違いや安全性、選び方について解説
はちみつの種類よくある質問
木のスプーンですくわれている瓶に入ったはちみつがいいと聞いたのですが?
木のスプーンがいいという根拠はどこにもありません。都市伝説です。
高いはちみつと安いはちみつの違い
はちみつの採れる量によるところが大きいです。たくさん採れれば値段が安くなり、希少性の高いはちみつは値段が高いです。
純粋はちみつ・加糖はちみつ・精製はちみつの違い
加糖はちみつに蜂蜜に別の糖(砂糖や水あめなど)を加えて加工したものを指します。「はちみつ」という名称がついているものの、主成分は別の糖。加糖はちみつは、はちみつの風味や香りを手軽な値段で購入できます。