ローヤルゼリーって何でできている?|成分などを解説

ローヤルゼリーって名前は知ってるけど、そもそも何?何からできている?などほとんど知らないと思いますので、今回はこのあたりを解説していきます。

ローヤルゼリーって何からできている?

そもそもローヤルゼリーって何からできているのか?女王蜂(ばち)だけが一生食べ続ける特別食です。働き蜂が花粉や花蜜を材料に作るもので王乳(おうにゅう)とも呼ばれます。1つの巣箱に中に5万匹前後のミツバチが生活していますが、ローヤルゼリーを食べる事が出来るのは女王蜂(ばち)だけです。

中央女王蜂

ローヤルゼリーを食べた女王蜂はどうなるの?

女王蜂(ばち)も働き蜂も同じ卵から産まれます。王台(おうだい)という特別な部屋に産みつけられた卵から孵化(うか)した幼虫のみがローヤルゼリーを食べて女王蜂(ばち)へと育ちます。他の卵から孵化した幼虫は働き蜂になり、ハチミツや花粉を食べて育ちます。ローヤルゼリーを食べて育った女王蜂は、働き蜂と比べて体も2倍と大きくなり、また、毎日1000匹前後の卵を産むという女王蜂の大きなエネルギー源になります。

王台

ローヤルゼリーはどうやって作られるの?

花粉や花蜜を食べた若い働き蜂が咽頭腺から分泌する乳白色のクリーム状の物質です。ピリッとした独特の酸味があります。

みつばち花粉

ローヤルゼリーの成分

花粉などを食べたミツバチの体内で生合成され、下咽頭腺などから分泌されるローヤルゼリーは、ミツバチの母乳のようなもの。花粉(植物の精細胞)に多く含まれているタンパク質(アミノ酸)やビタミン、ミネラルをローヤルゼリーがバランスよく含んでいます。またデセン酸は、自然界ではローヤルゼリーにしか含まれていない特有の成分で、ローヤルゼリーを特徴づけています。

たんぱく質とアミノ酸

プロテオミクスという学問の発展によって、ローヤルゼリー中のタンパク質の存在が女王バチを決定することが分かってきました。ローヤルゼリー特有のタンパク質は9種類ある事が知られています。タンパク質を構成するのはアミノ酸で、ローヤルゼリーには体が必要とする9種類の必須アミノ酸のほか、15種類のその他のアミノ酸も含まれています。

  • 必須アミノ酸

    • リジン
    • メチオニン
    • フェニール アラニン
    • バリン
    • ロイシン
    • スレオニン
    • イソロイシン
    • トリプトファン
    • ヒスチジン
  • アミノ酸

    • アルギニン
    • プロリン
    • γ-アミノ酪酸
    • セリン
    • グルタミン酸
    • グルタミン
    • チロシン
    • タウリン
    • β-アラニン
    • アラニン
    • シスチン
    • オキシプロリン
    • グリシン
    • アスパラギン酸
    • アスパラギン

糖類

  • グルコース
  • フルクトース
  • スクロース
  • オリゴ糖

ビタミン類

10種類もの豊富なビタミン類を含み、なかでもB群は豊富で、パントテン酸やアセチルコリンといった現代人に不可欠なビタミンが含まれています。

  • ビタミンB1
  • ビタミンB12
  • 葉酸
  • イノシトール
  • ビタミンB2
  • ナイアシン
  • アセチルコリン
  • ビタミンB6
  • パントテン酸
  • ビオチン

まとめ

若い働き蜂が花粉や花蜜を食べて咽頭腺(いんとうせん)から分泌する乳白色のクリーム状の物質、それがローヤルゼリーです。

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