このはちみつ本物ですか？とこれまたお客様から問い合わせの多い案件です。ここでははちみつの本物か偽物かを見分けられるかなどを解説したいと思います。
純粋はちみつとは？本物の見分け方・選び方
皆さんはちみつの本物の見分け方って可能だと思います。答えはNoです。かなりの大がかり検査設備を持っていないと肉眼では絶対に偽物を見つけることはできません。また皆さんのどなたかから聞いた知識が正直間違っていることが多いのも事実、まず概要から説明していきます。
純粋はちみつとは？
まずはちみつの定義をご紹介します。
公正取引委員会の純粋はちみつの定義について
はちみつの定義 公正競争規約の「はちみつ」 みつばちが植物の花蜜、植物の分泌物又は同分泌物を吸った他の昆虫の排出物を集め、巣に貯え、熟成した天然の甘味物質であって、特定の性状（特有の香味）を有し、また、別に定める組成基準に適合したものです。
国際規格（CODEX）のはちみつ定義について
国際規格（CODEX規格）の「はちみつ」 植物の花蜜、植物の生組織上からの分泌物、または植物の生組織上で植物の汁液を吸う昆虫が排出する物質からミツバチがつくりだす天然の甘味物質であって、ミツバチが集め、ミツバチが持つ特殊な物質による化合で変化させ、貯蔵し、脱水し、巣の中で熟成のためにおいておかれたものである。
つまりこの二つの定義に当てはまるものが「はちみつ」なのであります。
加工によるはちみつの種類
日本のはそれ以外に加工したはちみつをこのように呼ぶという定義があります。これは日本独自で世界にはありません。
加糖はちみつ
読んで字のごとく、はちみつにはちみつ以外の別の糖分を加えたもの。
精製はちみつ
はちみつをその他の食品や飲料品に使いやすくするため、色を抜いたり、風味や味を飛ばしたり、はちみつ中のたんぱく質を除去したもの。
はちみつに関して正しいくない情報をご紹介
皆さんのどなたかから聞いた知識が正直間違っていることが多いのも事実なので一例をご紹介します。
はちみつが固まるから偽物？
はちみつが白く固まったから、何か別の糖が入っているのではないか？という質問、これははちみつ中のブドウ糖という成分が気温の変化や振動などの要素によりなる現象。よって偽物とは断定できない。
はちみつが固まらないから偽物？
先の問い合わせの逆バージョン、はちみつが固まらないので水あめが入っているのではないか？という質問、これははちみつ中の果糖という成分が多いはちみつは固まりにくい、花の種類によって違うので偽物とは断定できない。
国産は本物、外国産は偽物？
世界の養蜂家さんが聞いたら怒られそうな話。世界中ほとんどの国ではちみつは採蜜（さいみつ）できます。よって偽物とは断定できない。
安いはちみつは偽物？
基本はちみつは農産物のため、豊作・不作で値段が決まる。たくさん採れれば値段は安くなる。あまり採れなはちみつは高価になる。よって偽物とは断定できない。
本物はちみつ 生はちみつ？
英語でraw honeyを誰かが生はちみつと和訳してしまったことから、始まる間違い。raw honeyの意味は、分離したままの未加工はちみつ。巣箱の内にある状態、もしくは沈殿やろ過を行ったもの。最低限の加工工程にとどめたもの。という定義を生はちみつとか非加熱はちみつと訳してしまった。よってこれも誤りである。
まとめ
確かに世界中で偽物はちみつがないわけでなく、国際養蜂協会連合会（APIMONDIA）では声明として１）純正 ２）真正 ３）真正評価のための方法 を国や関係者すべてにはちみつの純正性と真正評価の開発の継続を掲げている。
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