女性雑誌にまたまた驚きの記事が、『はちみつにシナモンを入れて食べるといいよ』という記事が出ていたので私なりに解説してみよう。
はちみつの効果
はちみつの効果は別のブログでもお話しているので参考に
また、私のYoutubeでもご紹介
はちみつはビタミンやミネラルなどが含まれ、疲労回復効果や、免疫力が上がること言われています。
シナモンの栄養
シナモンは、風味豊かでスパイシーな香りが特徴のスパイスですが、その栄養素も見逃せません。まず、シナモンに含まれる主要な栄養素の一つが「シンナムアルデヒド」という声です。これがシナモン独特の香りを生み出しマンガンやカルシウム、鉄、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。これらのミネラルは骨の健康を保ち、エネルギー代謝を助ける役割があると考えられています。
また、シナモンにはビタミンKやビタミンAが含まれており、これらのビタミンが体の機能をサポートします。特にビタミンKは血液の凝固に関与しており、ビタミンAは視力や皮膚の健康を維持する役割があります。さらに、シナモンは食物繊維も含んでおり、消化を助け、腸内環境を整えるなど期待できます。
このように、シナモンはただのスパイス以上に、多くの栄養素を含んでおり、さまざまな健康効果を持つ食品です。日常的にシナモンを取り入れることで、栄養バランスを整え、健康をサポートすることができます。
漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代からアジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきました。
参考文献 日本メディカルハーブ協会
はちみつシナモンの効果
そこに血行促進効果の高いシナモンを加えることで、さまざまな健康効果が相乗的に期待できるのだそうです。
主婦と生活社から出版させて頂いた「蜂蜜力」でお世話になった、食品医学研究所所長で医学博士の平柳要先生もその雑誌の解説でお話されています。
「はちみつには、実に180種類もの栄養素や健康成分が含まれています。ポリフェノールの一種であるフラボノイドには抗菌・殺菌作用、グルコン酸には腸内環境を整える働きがあります」
「2008年にマレーシアの大学で行われた臨床研究では、はちみつを摂取した人の悪玉コレステロール値と空腹時血糖値が確実に下がっています」
一方、漢方では桂皮と呼ばれる生薬であるシナモンも、抗酸化、抗がん、脂質異常症改善、血管拡張、血行促進など、健康効果が高い。
平柳先生もこう付け加える。
「2012年にイランで行われた臨床研究で、シナモンも空腹時血糖値を下げ、中性脂肪値も下げることがわかっています。また、血管拡張作用などにより、パーキンソン病、アルツハイマー病の予防・改善の働きも期待されています」
はちみつとシナモンを一緒にとることで、血管拡張、血行促進、血圧コントロール、さらに血糖値や悪玉コレステロール値の抑制、体重コントロールなど、多岐にわたる健康効果があるようです。アンチエイジングなどにも期待大ですね。
血液の流れに
シナモンには、体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする成分が含まれています。そのため冷え症(冷え性)や、冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛などの痛みにも効果があるようです。
また、血流がスムーズになり、酸素や栄養が細胞の隅々まで行き届きやすくなることで、肌のシワやくすみ、目のクマの改善や、抜け毛や骨が脆くなるのを予防する効果も報告されてます。
血管の若返り
シナモンに含まれる有効成分「シンナムアルデヒド」には、毛細血管の細胞を密着させる受容体「Tie2」を活性化させる作用があるようで
毛細血管は壁細胞と内皮細胞の2層構造になっていますが、毛細血管が老化するとその2層の細胞がはがれ、隙間ができます。その隙間から血液や栄養が漏れ出し、血流が悪くなったり、血管に炎症が起こったりするするそうです。
シンナムアルデヒドがTie2を活性化し、毛細血管のはがれた細胞を密着させ、”漏れ”を改善。
胃腸などのの働きを助ける
食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる芳香性健胃薬としての作用が
コレステロールなど
シナモンには、HDLコレステロール(善玉コレステロール)はそのままに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)のレベルを下げる効果があるそうです。動物実験では血圧を下げる効果も認められたようです。
参考文献:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM 伊藤進吾/シャンカール・ノグチ監修「世界で使われる256種ハーブ&スパイス辞典」
はちみつシナモンのオススメレシピ7選
【そのまま食べる】
はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
【紅茶/チャイに入れる】】
はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
紅茶…コップ1杯
簡単なチャイの作り方
シナモン入りの定番ドリンクであるチャイのレシピです。
砂糖の代わりにはちみつを使うと、血流促進がアップします。
<材料>
紅茶の葉 …大さじ1
シナモンスティック…1本
生姜千切り… 大さじ1~2
クローブ …3~5個
水 …200ml
砂糖 …小さじ2
牛乳… 200ml
<作り方>
紅茶の葉・シナモンスティック・生姜千切り・クローブと水を小鍋に入れて強火にかける
沸騰したら弱火にして2分煮る
牛乳と砂糖を足して混ぜる
中火にして沸騰寸前まで温める
茶こしでこしながらカップに注ぐ
【ヨーグルトにかける】
はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
ヨーグルト…適量
【はちみつシナモンウオーター/ワイン】
約500mlのお湯にシナモンスティック1本を入れて冷蔵庫で冷やす。飲むときにはちみつ大さじ1を加える。
体を温めるシナモンの薬酒は、疲れや緊張をほぐしてスムーズな入眠を促します。ホットワインにシナモンを加えても美味しくいただけますよ。
【カプレーゼ風に】
トマト…1個
はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
ライムあるいはレモン…適量
はちみつとシナモンの分量は、はちみつ2に対し、シナモン1の割合が適量だが、好みで分量を調節してもいい。
シナモンを選ぶときは、カシアと呼ばれるシナモンには肝臓に負担をかけるクマリンという成分が多く含まれているので、セイロンシナモンがベストのようです。
ほっこり温まる「はちみつ豆乳シナモン」
豆乳には女性ホルモンを活性化するイソフラボンが含まれているようです。シナモンとの相乗効果が期待できそうです。
〔材料〕1杯分
豆乳……約250ml
はちみつ……大さじ1
シナモン(パウダー)……一振り
〔作り方〕
豆乳をあたためてカップに注ぐ。
シナモンパウダーを振りかける。はちみつをかける。
○アドバイス
・パウダーが多いと粉っぽくなるので注意しましょう。(シナモンパウダーは水に溶けません。)
【スパイス香る「濃厚はちみつココア」/シナモンコーヒー】
スパイス好きの方向けの、シナモン、クローブ、カルダモンを使用した大人のココアです。
〔材料〕1杯分
牛乳……150 cc
カカオパウダー……10g
水……50 cc
はちみつ……適量
■A
シナモン……2g
クローブ……2粒(砕く)
カルダモン……2粒
〔作り方〕
1.小鍋にお湯50ccとAを入れ火にかける。
沸騰したらカカオパウダーを10g入れかきまぜ溶かす。
2.に牛乳150ccを少しずつ加えてかき混ぜる。
沸騰直前で火を止め、ザル、もしくは茶こしなどでこしながらスパイスを取り除いてカップに注ぐ。
最後にはちみつをかける。
○アドバイス
・スパイス感が強いのが苦手な方は、Aのスパイス抜きで作って最後にシナモンパウダーを一振りすると、ほんのりスパイスの香りを楽しめます。
シナモンコーヒー
「入れるなら砂糖の代わりにシナモン」で、コーヒーだけでなく紅茶やハーブティーなどにもプラスしてみてください!
シナモンパウダーの1日の摂取量(目安)
シナモンは過剰摂取すると副作用のおそれがあります。代表的な副作用は肝機能障害・胃腸障害などです。
副作用を避けるには、シナモンは適量を摂ることが大切です。
具体的には、1日につき次の量を超えないようにしましょう。
体重60kgの成人:約2g
体重15kgの子供:約0.5g
肝機能障害・胃腸障害を起こしやすいのは、シナモンの中でも「カシアシナモン」という種類です。
カシアシナモンに含まれるクマリンという成分が、副作用の原因と指摘されています。
セイロンシナモンは、カシアシナモンに比べるとクマリンの含有量は少なめです。
ただし、セイロンシナモンもカシアと同様に過剰摂取は避けましょう。
出典:食品安全委員会【ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、高濃度でクマリンを含有するシナニッケイ(別名カシアシナモン)に関して節度ある摂取を推奨】
ニッキとシナモンの違い
ニッキとシナモンは、同じように感じられることがありますが、実際には異なる植物から得られたスパイスです。まず、シナモンはフトモモ科の樹木である「セイロンシナモン」や「カシアシナモン」から採取されます。これらのシナモンは一般的に料理やお菓子、ドリンクなど、さまざまな料理に使われます。その香りと風味は、ほんのり甘さがあり、スパイシーな特徴が際立ちます。
一方、ニッキはクスノキ科の樹木である「ニッケイ」から採取されます。日本では特に関西地域で人気があり、お菓子やお茶に使われることが多いです。ニッキの香りはシナモンと似ている部分もありますが、やや強めで独特の香りが特徴です。味わいもシナモンと比べ少しピリッとした感じがします。
この二つの違いは、使われる部位にも現れます。シナモンは樹皮の内側を削り取って利用し、乾燥させてパウダーやスティック状にします。それに対し、ニッキも樹皮を使いますが、削り方や加工方法がやや異なるため、風味やテクスチャーに違いが出ます。
ニッキとシナモンは見た目や用途が似ているため混同されることもありますが、その細かい違いを理解することで、適切な使い方ができます。特に料理やお菓子作りにおいては、それぞれのスパイスの特徴を活かして風味を引き立てることができます。
シナモンパウダーとシナモンスティックの違い
樹皮を乾燥させたスティックタイプは、煮込み料理など食材と一緒に煮たてたり漬け込んだり、じっくりと香りを出していきます。カレーやシチューに入れて煮込むと、いつもと違うと褒められるかも。
一方パウダータイプは、その手軽さが最大の魅了。コーヒーや紅茶、ホット豆乳、甘酒などお飲み物に振りかけると、いつもの香りにシナモンの華やかな香りがプラスされるので、気分転換したいときなどにもおすすめです。お料理の仕上げに使うほか、ヨーグルトやトーストなどにふりかけたり、りんごやなし、ももなどのジャムとの相性がいい。
シナモンの副作用(使用上の注意点)やサプリの注意点
「クマリン」は桜餅に使われる桜の葉などにも含まれる成分で、「カシアシナモン」についても健康への影響は「比較的長期間にわたり大量摂取しない限り懸念されない」(参考:内閣府食品安全委員会Webサイト)とされていますが、「カシア」を長期的に摂る場合は次の摂取量を守るようにしましょう。
体重60kgの大人…1日当たり2g未満(小さじ1弱)
体重15kgの子供…1日当たり0.5g未満
一方の「セイロンシナモン」に含まれるクマリンは極めて微量で、通常スパイスとして使用される分量では特に問題にならないようです。
シナモンは香りが強いので、実際に小さじ1杯も使うことはなかなかないと思いますが、「カシア」を使った場合は食べすぎに注意してください。
シナモンの中でも、「カシア(シナニッケイ)」はクマリンという成分を多く含み、1日の摂取量が多いと肝臓に負担がかかるといわれています。サプリメントで摂る場合もクマリンの分量が少ない「セイロンシナモン」を使った商品だと安心です。
シナモンは、一部の人にとっては蕁麻疹などのアレルギーを起こすこともあるようですが、多くの人にとっては安全で、抗アレルギー効果もあるとされています。
セイロンシナモン
セイロンシナモンは「真のシナモン」とも呼ばれ、シナモンの中では最も高品質とされています。主にスリランカで生産されるこのシナモンは、クマリン含有量が低く、長期間使用しても健康リスクが少ないとされています。そのため、健康志向の高い人々や、特に子供や高齢者にはセイロンシナモンをおすすめします。
セイロンシナモンの香りと風味は、他のシナモンに比べて非常に繊細で、甘さと程よいスパイシーさが特徴です。これにより、多くの料理やデザート、ドリンクに使いやすくなっています。例えば、紅茶やコーヒーに一振り加えるだけで、その豊かな香りと風味が楽しめます。また、ヨーグルトやシリアル、りんごやバナナなどの果物にかけることで、簡単に美味しく健康的な食事を楽しむことができます。
また、セイロンシナモンには抗酸化物質が豊富に含まれており、アンチエイジング効果も期待できます。これにより、細胞の老化を遅らせるだけでなく、免疫力を高め、炎症を抑える作用もあります。さらに、血糖値のコントロールにも役立つため、糖尿病の予防や管理にも貢献することが知られています。
日常的にセイロンシナモンを取り入れることで、さまざまな健康効果を得ることができます。その品質と安全性が高く評価されているため、特に健康を気にする方にはセイロンシナモンを選ぶことを推奨します。多用途で使いやすいセイロンシナモンは、家庭料理からプロフェッショナルのレシピまで幅広く利用されています。