ここ2~3年、本当に多くのお客様からお問い合わせがある内容を本日は取り上げます。それは「おたくのはちみつは非加熱ですか?」というご質問です。
誰かが仕掛け、広がった????話でしょうか。
まずここで非加熱の定義を明確にしましょう。非加熱とは、熱処理をしないこと。加熱による殺菌処理などを行わないことと記載があります。つまり、何らかの加熱による殺菌処理が必要なものが加熱処理をすることになる訳です。
はちみつは熱処理が不要な食品
では、はちみつは加熱処理をする必要があるか???
蜜源植物と採集季節によって変動するが、約72%の糖分と約21%の水分によって構成され、微量の栄養素など(ビタミン、ミネラル、アミノ酸、有機酸、酵素、色素、香気物質)も含まれる。有効成分が蜂蜜の中で果たす働きについては未解明な点も多い。ビタミン、ミネラル、アミノ酸の多くは花粉に由来する。
Wikipediaを参照するとはちみつ成分とは次の記述があります。
つまりはちみつは、ほとんどが糖分でできており、そのため腐ることもなければ、菌が繁殖することもありません。
はちみつは熱処理をする必要がない食品であると言えます。
採蜜の作業工程
はちみつは熱処理をそもそもする食品ではありません。このことは、これまで色々な機会でお話してきました。
それでも不安な方々に、はちみつを皆さんお届けするまでの採蜜の作業工程について画像を使って説明します。
1. 色々なお花畑を巡って、ミツバチがお花の蜜を集める。
2. ミツバチは巣に戻ってはちみつを巣に貯める。
3. 養蜂家がはちみつの貯まっている巣を包丁できり放す。
4. 遠心分離機という道具で遠心力によりはちみつを絞り出す。
5. 遠心分離機の下にある蛇口から流れ出るはちみつを集める。
はちみつの生産工程とは、実は基本これだけです。
ここからがよく誤解がある点です。5.の写真をよくご覧ください。はちみつの中にミツバチの死骸やごみがあるのが見えるだでしょうか?
ビン詰めした商品に、このようなものが入っていたら、ご購入いただいた方はなんと思いますか?
ゴミを取り除くために滑らかにする
原始時代の日本人なら許していただけるかもしれませんが、お客様の大多数は、異物混入!気持ち悪い!と言うのではないでしょうか?
そこで瓶詰めする前にゴミをとるために、網であったりろ布であったりしたものでゴミを取り除きます。
その時、粘度が高い蜂蜜は網やろ布に落としてもメッシュを通りにくいことがあります。その場合は40度くらい蜜温に温めることにより粘性を低くして滑らかにしてメッシュを通しやすくします。こうしてメッシュで濾過してゴミを取り除き、ビンに詰める作業となります。
「40度も熱加えてるやん!」と思う方に、日本人が好む風呂の温度は40度〜42度、日本の真夏の最高気温は41.0度を想像してください。
この程度の温度でははちみつの風味や香りには影響しません。